ADHD診断を受けて感じたコト

発達障害との共存

自分がADHDではないかと疑っていて、専門家へ診断を受けようか迷っている方へ
この記事は「なぜ診断しようと思ったのか」や「実際に受けた診断」、「受けみて良かったこと/悪かったこと」など書いています。

わたしはADHD診断を受けようと決意するまでは”ADHD”なんていう言葉は知りませんでした

ただ小さい頃から他の人となんか違うなという感覚はあり、世の中の生きづらさというモノを感じていたので、毎日がヘトヘト・・・・そんな状態が長く続きます

時は流れて、社会人経験10年を過ぎた頃にADHD診断を受けることになります。

結果としてはADHD(グレー:黒に近い)の診断となりました。

なんともビミョーな結果ですが、総合的な視点で見て「受けて良かった」と思っています!

この記事が参考になれば幸いです。

◆なぜ診断しようと思ったのか?

わたしがADHD診断を受けようと思ったのは、1回目の転職がキッカケです。

学生の頃や社会人(1社目)では「他の人と何か違うな」という感覚はありましたが、特に何か困っていた訳ではありませんでした。

ですが、1回目の転職後に転機が訪れます・・・

詳しくは別の記事で書いておりますので気になる方はそちらをお読みください。

発達障害(ADHDグレー)が発覚するまでの道のり〜その3
発達障害が発覚するまでの道のりについて綴っております。

そもそもADHDの特徴って?

ADHDは「注意欠如・多動症」っていう表記をされることがあります。
大雑把には以下のような特徴があります。

ADHDの特徴

注意欠如:
・忘れ物が多い
・整理整頓が苦手
・ケアレスミスが多い
・1つのことに集中しすぎて他のことが目に入らない
・他の刺激(話しかけられたり、雑音)で注意が外れやすい

多動性:
・ルールが守れない
・先延ばしにしてしまう
・じっとしていられない
・思ったことを軽はずみで行動する
・ものごとの優先順位がつけられない

当てはまる項目が多いほどADHDの疑いが濃厚なります💧

今日では子供だけでなく大人になって気づく方が多いそうです。
ADHD(注意欠如や多動性)は、遊びや勉強がメインの子供の頃はそれほど問題になりませんが、仕事をする社会人にとっては致命的ですものね・・・

診断を決意した理由

結論からいえば、1回目の転職後『当時置かれていた状況に困っいて、毎日生きるのが苦しかった、そして困っていること/苦しいことの正体が知りたかった』からです。

わたしの経験から、ADHDは環境によってその症状の出方が変わってくると断言できます!

現に1回目の転職まではADHDの自覚はありませんでした。
学業は上位ランカー、1社目の会社ではよく誉められて査定もプラス評価を貰っていました。

しかし!!2社目では真逆になります。
毎日怒られ、仕事が覚えられない、記憶が抜け落ちている、査定もマイナス・・・

手を抜いているつもりはありませんでしたし、改善するための努力をしました。
ただ一向に改善する兆しがないのです・・・

どうやら性格的な問題ではなく脳の処理に問題があるのではと疑問を持ち始めました。

ギフケン
ギフケン

もしかしたら脳の病気ではないか?

そこでまずMRI検査を受けることにしました。
脳の萎縮があるのではと思ったのですが、結果は正常(問題なし)でした。

「・・・・あれ?」(正常で安心しつつ、ちょっと落胆
この時のわたしは、何か病気のせいにしたかったのだと思います・・・

次に自分の特性についてネットで検索してみると、上述したような特徴(注意欠如/多動性)に当てはまるADHDという言葉に辿り着きました。

ギフケン
ギフケン

自分の悩み/苦しみの正体がこの”ADHD”ではないだろうか・・・

こうした経緯で専門家への受診を決めました。

◆ADHDの診断方法/費用目安/注意点

わたしが実際に診断を受けた病院は2つあります。
2箇所で診断を受けたのは、異なる診察方法により多面的な結果を知りたかったからです。

結論をいえば、どちらも診断結果はグレー(黒に近い)という同じ結果でした。
なので、どの機関でどのような診断方法をとっても結果の信頼性はそこそこ高いと思います。

問診による診断

事前にセルフチェックシートにて記載内容に当てはまるかどうか項目をチェックします。そして、診察時に先生からいくつか質問を受けたり、小学校の通信簿を持参して先生からのコメント欄を見られて診断が行われます。

チェックシートで上述の「注意欠如/多動性」に当てはまるような回答であったり、通信簿に「落ち着きがない」とか書かれているとADHDの可能性が高くなるわけですね。

お医者さん
お医者さん

ん〜〜、話を聞く限り君は黒に近いグレーかな

ギフケン
ギフケン

やっぱり💧

自分なりにネットで調べてそれに当たる節があったので納得です。

費用

問診だけであれば、費用目安は数千円程度になります。
もっと専門的かつ詳しい診断や診断テストを受けるとなると、さらに数千円掛かるようです(わたしは受けませんでした・・・)。

注意点

①先生との問答の中で診断を受けますので、思い込みの程度によって結果を操作できてしまうかもしれません。仮に嘘でも注意欠如/多動性に当たる質問に”はい”と答え続ければ、結果は黒になる可能性は高くなります。(専門家のプロ目線ではその辺も加味しての診察をすると思いますが・・・・)
②世の中、発達障害関係でお困りの方が多いようで予約が取れるのは1ヶ月先が普通のようです。診断結果がとにかく早く欲しいという方は今すぐ病院を調べて予約を入れましょう。”心のモヤモヤ”と1ヶ月余計に引きずることになりますので、先延ばしにしてもメリットはありません!(先延ばし癖のADHDは難しいですよね・・・

脳波による診断

頭に電極をつけて、安静時/覚醒時に出ている脳波を測定して標準(正常な人)と比べてどうかというもの。脳波による診断は視覚的・通知的にADHDであるかを診断できるのが最大の特徴です。

『正常って何だよ!』っていうツッコミはありますが、上述の問診のような結果操作はこちら側ではできないでしょう。この点で診断結果の信頼性は高いと思います。

ちなみにわたしの脳波はこんな感じ:↓

お医者さん2
お医者さん2

君はグレーね

ギフケン
ギフケン

どわぁ〜〜赤いよーーーー

通りですぐ疲れるわけだ・・・

毎日毎日生きてるだけでもヘトヘトになる原因がわかりました!
通常の人は脳波が青系の色になるそうですが、自分は赤色部分の面積が多い💧
それだけ脳を酷使していることになります(はぁはぁ

よくADHDの方は”頭の中がゴチャゴチャする”っていう話が出ますが、まさにその通りでした!その正体は画像にあるように常に脳波が高い強度で出ているのです・・・

脳波による診断は問診とは違う発見がありました👍

費用

費用目安:1万円〜
脳波によるADHDH診断を行なっている機関は少なく、測定器等の設備を使用することから費用もそこそこします。

注意点

①脳波の測定で電極のついたキャップをかぶるのですが、脳の微弱な信号を読み取りやすくするために頭皮に薬を塗ります。測定後は頭を濡タオル等で拭き取る機会はありますが、診察後にすぐ別の予定を入れるのは控えた方が良いかもしれません。
②発達障害で困っている多くの方が順番を待っています。予約が取れるのは高確率で1ヶ月先になりますので、結果が早めに欲しい方は即行動に移した方が得策です。

◆診断を受けるメリット/デメリット

何ごとにもメリット/デメリットはあります。

ADHDの診断に関していえば、わたしはメリットの方が多かったです。
今まで感じていた”生きずらさ”、”苦しさ”の正体が診断によって分かったからです!

ADHD診断メリット

診断を受けるメリットは”心のモヤモヤ”が少なくなることだと思います。
【ADHDグレー:黒に近い】という診断結果により、今まで感じていた悩みや苦しみの正体に気づいた点が1番大きいです!

そして、生きづらさや辛さの苦しみが「自分の努力不足では無かった」ということがわかり肩の力が抜けました。

ギフケン
ギフケン

よくここまで頑張ってきた! 偉いぞ自分!!!

ビジネス本などに書いてある改善方法は広く一般の方に当てはまるやり方で、ADHDの方に適用できるとは限りません。努力の方向を間違えるのはエネルギーの無駄遣いです。

今まで改善の努力をしていたのは方向が間違っていたからかもしれない。
他の方より劣っているからといって自分を責めることがなくなりました。
そしてADHDの特性を知り、それにあった努力をしようと思うようになりました。

ADHD診断デメリット

ADHDを診断されたからといって、周りの反応は意外にも変わらないものです。

「ADHDの診断を受ければ、周りは少しは優しくなる」という淡い期待(甘え)が少なからずどこかにありました・・・

周りが優しくなることはほぼない!
結局は自分で行動を起こすしかないということです!!

診断結果を親や上司に伝えました。すると親や上司はこう言います。

そんなの(ADHDの特徴)、誰だって当てはまるよー
診断なんて何とでも言えるし!

病気だと分かっても何も解決しないよ、自分でどうにかしないと!

確かに、ADHDの特性(注意欠如/多動性/衝動性)にいくつか当てはまる方は多いでしょう→”隠れADHD”。また、診断された後「自分がどうしたいのか」「どうして欲しいのか」を決めないことには何も解決しないのも事実です。

診断をもらっただけでは何も変わらない!自分で動くしかない!!

そういう意味で親や上司は真実を教えてくれた良い存在だと思ってます。

◆診断を受けた後の行動(まとめ)

わたしは2つの病院で2通りの診断方法によりADHD診断を受けました。
いずれも結果は【グレー(黒に近い)】です。

診断を受けて黒とかグレーとか診断結果を貰った後の行動は人それぞれ異なります。

・会社へ報告するかどうかの判断
・薬による薬物療法や脳へ磁気刺激による非薬物療法で治療する
・障害者手帳発行の手続きをするかどうかの判断
など

どんな行動をするかで恐らくその後の生きやすさが変わってきます!
ただ言えることは診断後、何か行動を起こさないことには状況は変わらないのです!!

わたしは治療による選択肢は取りませんでした。
費用がかかるし、通院するのも面倒くさいです・・・
薬に頼る怖さ、どの程度の治療期間が必要なのかの不透明さ・・・
これらがまとわり付くだけで煩わしかったのです💧

お世話になった2つの病院も、診察(初診)1回きりの付き合いです。

またADHDは発達障害の1つであり、診断書など諸々の書類を揃えて市区町村へ申請すれば障害者手帳を発行してもらえるようですが、行いませんでした。

手帳があると公共サービス等の割引があって魅力的でしたが、手続きやら更新やらがどうにも面倒くさく感じました・・・

なので治療のことや手帳申請について知りたい方は、他の方が書かれたブログ記事を参考にして下さい笑

治療や手帳発行をしなかったのは、現状に困ってはいましたが何より”今の自分は好き”だからです✨ひとつに打ち込めるところ(過集中)、思ったら即行動(衝動性)などADHDの特徴ですが自分の強みだと思っています👍

なので、「自分を変えてまで、また費用を払ってまで社会に馴染みたい」とは思いませんでした!

そもそもの発端は1回目の転職によりADHDの特性が浮き彫りになったことです。
であれば、環境を再度変える(転職)ことで改善されるのではないかと考えました。

色々悩みましたが今は介護業界にいます。
理系大学でて、メーカーとして技術職に10年程度勤めた上でのポジションチェンジです!

当然ながら周りからの反対もありましたが、関係ありません!
自分の環境を変えられるのは他人ではなく自分しかないからです。

介護職員は”お客様らしさをそのまま受け入れる”プロです。
当然、自分自信にも当てはまります。

自分の長所や短所を理解し受けれる。そして強みを生かす!!

自分の好きな分野や得意分野(わたしの場合は楽器演奏やちょっとしたPC作業)を生かして活躍の場を貰っています✨

今では”心のモヤモヤ”は嘘のようになくなり晴れ渡っています!

わたしは、自分の輝ける場所を探すのが1番の治療だと思っています♪

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