認知症の方の心を掴む会話のコツ

心健やかに

認知症の方とコミュニケーションを取るのに苦手意識を感じていませんか?

「こちらの意図が相手に伝わらない」
「相手が何をしたいのか、言っているのかわからない」

など、認知症の方とのコミュニケーションで困っている介護職員さんやご家族さんがいらっしゃると思います。

認知症と上手に会話をするコツは、「①相手のことを知る、②相手に安心してもらう。③相手に心を開いてもらう」ための傾聴力が必要です

なんだか難しそうですね💦

でも変に力む必要は全くなく、わたち達が恋人や友達に対して行っている会話に”ちょっとプラス意識を加える”だけで大丈夫です!

この記事が認知症の方とのコミュニケーションに困っている方の手助けになれば幸いです♪

★コミュニケーションの重要性

認知症の方は、機能障害や様々な病気を患っていたりすることで、言語能力の低下が起こる傾向があります。

そのため、認知症の方はご自身の感情や要望を上手く表現ができないことが少なくありません!

コミュニケーションが取れないために、認知症本人やその周りの人たちがお互いにイライラやストレスを抱え込んでしまうこともあるでしょう💦

逆にお互いが円滑にコミュニケーションができるようになると、信頼関係が生まれ、自然と笑顔ある良好な環境を築くこともできます✨

またコミュニケーションによって、「認知症の方を守る」ことにも繋がります。

日頃から有意義なコミュニケーションをすることで、認知症の方の些細な体調変化や心情の変化にも気付くことができ、転倒リスクやトラブルを減らすことにも繋がります✏️

★コミュニケーションの基本

コミュニケーションの基本は双方の意思疎通を通じて信頼関係を築くことにあります✋

そしてコミュニケーションの手段として「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」の2つがあります。

「言語的コミュニケーション」は会話や筆談、手紙、手話などあり、相手の身体の状態に応じて選べる利点があります

「非言語的コミュニケーション」は表情や態度、視線、姿勢、声のトーン、ボディタッチなどがあります。

こちらは聴覚以外で感じるウェイトが多くなるため、よりダイレクトに感情の疎通を測ることができるとされています。

どちらの手段が良いか一概には言えませんが、認知症の方は何らかの機能障害を抱えられている方が多いため「非言語的コミュニケーション」を意識していくと上手くいきやすいです☝️

★どんな聴き方をすると相手は安心するのか?

人は誰しも「自分のことを知ってほしい!」と相手に望むもので、これは認知症の方にも当てはまります!

したがって、「自分のことを知ろうとしてくれる人」や「自分の話をしっかり聴いてくれる人」に好意と信頼を抱きます✏️

そこで、認知症の方と接するときの聞き方のコツをまとめてみました⭐️

聴き方のコツ

・目線を合わせる
・アイコンタクトをとる
・適度に相槌を入れる
・怒ったり、否定をしない

文字で追ってみると当たり前のように感じるかもしれませんが、「知っていることとできることは別」なんですよね〜

認知症の方(高齢の方)は、車椅子であったり円背により目線が低いケースが多くあり、まず目線合わせがコミュニケーションの第一歩になります!

アイコンタクトや相槌は「私、ちゃんと聴いてますよ」という視覚的なアピールになるので、ぜひ取り入れて頂きたいポイントです

そして一番大事なのは、相手の行っていることに「否定」や「怒り」を持ち出さないこと!

認知症の方は新しいことを覚えるのが苦手ですが、感情そのものは比較的に残っています

「この人と一緒にいるのは楽しいなぁ」
「この人は全然、わたしのことをわかってくれない!」

コミュニケーションで相手と信頼を築くためには、相手に不快な思いをさせないよう、そして一緒にいることで安心感が得られるようにする注意が必要です!

一緒にいて安心してもらえる環境を作れると、認知症の方も心を開いて意思疎通をしようと歩み寄ってくれるようになります👣

ぜひ「聴き上手」を目指しましょう〜〜v💪

耳が2つあって口が1つしかないのは、話すことよりも聴くことの方が大事だからです!

ちなみに「傾聴」という言葉は、「十分に目と心を持って耳を相手に傾ける」ことに由来しているのだとか☝️

こうしてみると「聴く」ことはとても素敵な行為だと共感していただけると思います✨

★どんな話し方をすると相手に届くのか?

コミュニケーションでは相手のことを知ることが大事✨

認知症の方とコミュニケーションを取る上では「聴く姿勢」が大切で、相手から安心と信頼を得ることがポイントとなります!

そのためコミュニケーションにおける会話では聴くことの比重が大きくなりますが、相手がこちらに話を求めているような場合は、自分が喋り出してもオッケーです👌

それでは認知症の方へ話をする場合のポイントについて触れてみますね♪

話し方のコツ

・低いトーンでハッキリと
・わかりやすい言葉で
・あくまで共感や傾聴を重視する

高齢になると耳の機能が低下して高い音が聞き取りにくくなる傾向があります。そのため、声がけのときは、ゆっくりと低め目のトーンでゆっくりと話すことを意識すると良いでしょう✨

また認知症の方と話す場合の多くは、自分より目上であることが多いと思います。もちろん相手を尊重して敬語で話すことも大事ですが、敬語はときとして意味を捉えるのが難しくなることもあります💦

コチラの意図を誤解なく相手に伝えるために、変に畏まらず簡単な言葉や表現で伝えるとより親切だと思います☺️

先にも述べましたが、あくまで会話の主役は認知症の方であることを心に留めておきましょう!

相手のことを知るキッカケとなる会話は、あくまで聴くことに徹したいですね👂

★相手の心を掴む話題とは?

認知症の方とコミュニケーションを取る際、会話のネタに困ったことはないですか?

年齢が離れていることもあり共通の話題が見つからないことが原因かもしれません、そもそも相手が話好きではない場合もあります💧

認知症の方のケア方法を考える上も、如何に相手のことを知るのかが非常に重要になってきます✏️

「どんな生活歴を辿ってきたのか?」
「各場面でどんな気持ちになったのか?」
「何を考えていたのか?」
「何を大事にしてきたのか?」

これらの話から、認知症であってもその方の”本来の姿”が見えてきます!

そしてその”本来の姿”こそ、周りの人が大切に守っていきたいものなんですね✨

ぜひ”その方らしさ”を会話の中から引き出していけるように意識しましょう💡

会話のネタ集

・どんな子供時代を送っていたか
・生まれ育った時代や環境、地域のこと
・現役時代の仕事や子育てのこと
・好きなもの(食べ物、芸能人、役者など)

余力があれば、話しているときの相手の表情や声のトーンにも注意深くみていってください✋

話している内容が、その方が大事にしているエピソードだったり、あまり触れて欲しくないことだったりと色々な面が見えてきます!

こうした会話を繰り返すことで、相手をより知ることができて信頼関係を築いていけるんですv

★まとめ

認知症の方は同じ話を何度もすることがあります。

何度も同じ話を繰り返されるのは認知症であるために「既に話してた」という経験が抜け落ちているからかもしれませんが、何よりその方にとっては「とても大切なエピソード」あったり、人生において印象の強いエピソードであることが多いです!

なので「その話はもう何度も聴いているよ💦」と耳に蓋をするのではなく、何度でもしっかりと聴きましょう!

1度目は話の内容を、2度目は声のトーンや表情を、3度目は身振り手振りを・・・

同じ話を聴いても回数によって目線を変えると、その方の新しい気づきが生まれることもあります!

繰り返しになりますが、コミュニケーションは相手を知ることから始まります⭐️

認知症の方との意思疎通はで苦労するところが多いかもしれませんが、お互いが笑顔ある生活を送るためにはとても重要なことです!

その方が「その方であるための物語<エピソード>」をぜひ掴んでくださいね♪



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